2012/07/11
駅からの距離と公示地価の関係
弊社が依頼されている柏市泉町の物件のお話です。泉町の公示地価は柏の住宅系用途地域の中で最も高い230,000円/㎡ですが、JR柏駅から2キロ圏内の地点を見てみると泉町の資産価値の高さが浮き彫りになってきます。
下の表はちょっと拡大しないと見にくくなってしまいましたが、公示地価を
①昨年からの下落幅
②2008年(リーマンショック前でここ10年で一番価格が高かったとき)からの下落率
③2004年から2008年までの上昇率(ミニバブルで土地の値段が上がっていった局面)という観点で分析した表です。
泉町は、価格現時点で最も高く評価されているだけではなく、上記①、②の下落率もプロットしてみた19地点で最少です。(③の上昇率でも上位5位以内に入っている事にも注目です)さらに、2004年から2008年にかけて上昇し、その後景気の低迷で2004年水準より下がっているというのが柏にかかわらず全国の住宅地に当てはまると思いますが、泉町は2004年よりも高い評価の水準を保っています。
逆に、ほとんどの地点(駅から遠い場所に関してはそれが顕著にでていますが)は2008年から10%弱も下がっているのにいまだに下げ止まる気配がありません。このような地域は、「安くなったから買い!」という場所ではなく、今後も下がる事を覚悟して買わなくてはならないエリアと言えそうです。
住宅を「資産」としてではなく「消費財」として購入するのであればよいですが「資産価値」という観点を誰しもが考えていると思います。その観点から選ぶのであれば、泉町のように駅から近く、環境が良い場所が長く資産価値を保てるエリアだということが客観的に示されている事例だと思います。