2015/05/07
良いマンション探しのコツ 事前チェック① 築年数
Q 中古マンションを購入したいと考えていますが、築何年のものが良いでしょうか。
A デメリットを上回るメリットが無い限りは新耐震基準以降の物件を選ぶのが良いと思います。
中古マンションの大きな魅力の一つとして新築マンションに比べて価格が割安であるという事があります。
例外はありますが、日本の不動産マーケットでは建物の価値は経年とともに下がるという前提で価格形成されています。従いまして古い(築年数が経過している)マンションほど新築マンションとの価格差が大きくなります。
では、古いことを気にしないのであればなんでも良いのかというとそうではありません。
建築基準法が大きく改正されて、建物の地震に対する強度が増した年以降の物件を新耐震基準以降の物件と言いますが、これを判断するためには昭和56年6月以降に建築確認を取得した物件であるかどうかという事を確認します。
一般的に建築確認を取得してから、マンションが完成するまでは2年近い期間を要しますので、実際に新耐震基準で竣工している物件をポータルサイト等で探そうとするときは、竣工年月日を昭和58年以降くらいに設定するか、築31年以内(2015年5月現在)でソートすると良いと思います。
一方で、旧耐震の物件でも全部がダメかと言えばそういうわけではありません。比較的大規模なマンションでは修繕積立金が30年以上かけて相当たまっていて、耐震に対する意識の高い管理組合では耐震補強工事を実施している物件も、国の耐震化への補助もあり増えてきました。
また、たとえ当時の国の基準が100を求めていたとしても、スーパーゼネコンが施工した物件等では120のスペックを目指して設計されていることがあるので、旧耐震でもこのような物件であれば、検討する価値はあると思います。
上記に当てはまらない場合であっても、先の東日本大震災を耐えているという前提で耐震性以外に、立地、眺望、広さ等のどうしても譲れないメリット、ポイントがその物件にある場合は資産価値や満足度というのは総合的に決まるものであるので、検討候補に挙げても良いと思います。