2013/03/03
築何年のマンションがお買い得?
弊社が加盟しているリニュアル仲介のHPにこんなコンテンツがあります。
築年数による価格の変化をグラフ化したものですね。このグラフとデータはリニュアル仲介が中古をプッシュするために作った恣意的なデータではなく、東京カンテイという不動産のデータを収集している会社が作ったものなので信憑性が高いです。
このデータが言っているようにマンションの価格は築15年まで下がり続けてそれ以降は下げ止まるんですね。
リニュアル仲介のコンテンツでは、このデータ(事実)を基に4,000万の新築マンションを購入して、売却した場合と、同じマンションを中古で買った場合のコスト比較をしています。
ただ、郊外のマンションを事例にしているのか、若干価格の下落幅が極端です。さすがに東京都内であれば15年住んで半額にはならないです(笑)
なので、弊社が売却中の新宿区のマンションを例に取って検証してみます。
◆データ概要◆
・住所:新宿区高田馬場
・交通:JR高田馬場駅 徒歩5分
・面積:60㎡台
・築年数:築13年
・分譲時価格:5,100万
・時価:4,280万
13年間で1,000万弱価格が下がったわけですが、仮に新築時に5,000万のローンを
金利2%借りていたとすると、売却時点での残債は約3,530万です。
残債を返済しても、まだ手元に750万残ります。
一方で、13年間の返済で支払った金額は元金と利息を合わせて約2,580万。
13年間の住居費はこの支払総額から手元に残るお金を差し引いたものになる
ので、2,580万-750万 ÷13年 で月々のコストは12万円弱ですね。
60㎡の部屋に月12万では住めないと思いますし、価格の下落のスピードよりローンの返済のスピードが上回って結果手元にお金が残るんですから、良い物件だと思います。
でも・・・
13年前に中古も探してみるという選択肢を持っていたら・・
住居費はもっと圧縮できました。 下落した1,000万弱の価値分はほかの支出に回せたはずですね。
どうしても、誰も使った事の無い部屋に住みたいという事で新築を選択するのは、アリな選択だと思いますが、東京都内の立地の優れた場所でも1,000万は下がるという事実。
「誰も使った事がない」「綺麗」に1,000万の価値を見出すかどうかよく検討していただきたいなと思います。