2016/09/22
良い情報をもらうコツ 不動産業者に好かれる買主って? ⑦
コツ 5. すすめられた物件を買わない理由を説明する
御社で購入しませんか?と紹介いただく、物件に対して、私は100%返事をします。勧められた金額で買う意思があるのか(興味があるのか)金額が下がれば検討するのか、エリアが取得希望エリアで無いからダメなのか・・・・物件の内容によってこちらが取るリアクションも様々ですが、せっかくご紹介いただいているのですから、取得しないというお断りの連絡もきちんとします。
むしろ、前向きな返事よりも、断る時の返事のほうが気を使います。たとえ、こちらから伝えていた条件とだいぶピントがずれているものであったとしても、次回は良い物件を紹介してくれることもありますから、次につながるようなお返事を考えます。
このやりとりをきちんとされるお客様は、何度もやりとりをされるうちに、ご希望が営業に肌感覚で伝わるようになっていくので、結果として良い情報が出たときに、「あ、これあのお客様にどうかな?」と営業の脳裏に一番に浮かぶお客様になると思います。
返事の仕方としては、ダメな理由を論理的に並べるというよりも、「良い物件だと思うんですが、自分としては〇○なのです」というような理由が良いと思います。その方が紹介してくれた相手に尊重している感じが伝わりますし、ダメな理由を列記すると特にメールでの
返信の場合、文章がキツイ感じになるからです。
物件がダメな理由を伝えるときに使わない方が良いものとしては、すべて、他人のせいになっている理由です。 「妻が〇○だから~」 「親が ○○ だから~」というのは、実は理由になっているようで理由になっていません。
家族の話は家族の中でまとめるのが代表してやりとりしている人の役割です。「自分としては気に入っているのだけど、妻が〇○な点を気にしているので、説得する材料として〇○の資料を提供してもらえないだろうか。」というご家族のご意見をまとめるために資料をそろえたり、優先順位の整理をするお手伝いは不動産会社でもできますが、家族の意見を最終的にまとめるのは家族の話合です。
家族を説得したり、まとめる気もないのに、なんとなく家族のせいにしている主体性の無いやりとりをするくらいでしたら、常にメールの宛先に家族全員を入れるほうが良いと思います。
主体性のなりやりとりを続けていると、希望条件が相手に伝わらないばかりか、自分で決めれない意思の弱い人に、スピード勝負の良い物件を紹介しようとは思ってもらえなくなります。
良い情報をもらうコツ のコラムはひとまずこれで終了です。 不動産業者に好かれる買主って?⑤ で、一般社会で当たり前の「約束を守る」という簡単な事をなぜかお客さんという立ち場になると忘れる方が多いと書きましたが、自然体で営業と良いコミュニケーションを取っている方も多くまた多くいらっしゃいます。
このコラムのシリーズを読んでいただき「普通の事しか書いてないな」拍子抜けだなと思われたかたは、特別意識をしなくても営業と良いコミュニケーションが取れる方だと思いますので良いお住まいに出会う確率も高いのではないでしょうか。
00102016